目標を設定した時、課題を与えられた時、失敗して改善策を考える時…
こんな時についつい使ってしまう「頑張ります!」
その場しのぎには超便利なこの一言。しかし多様し過ぎることで、誰もが望んでいない結果をもたらす確率が上がってしまいます。
万能っぽい言葉「頑張ります」を多用することにより危惧されること
『頑張ります!』この一言には思い・気合い・念などが込められていることは否定しません。そしてこの言葉を発した瞬間の心に嘘偽りはないと思います。
では、何がよくないのか、危惧されるのか。
自身がこの言葉を発した場合、他者がこの言葉を発した場合。それぞれで考えてみることにします。
自身が「頑張ります!」と口にしてしまった場合
まずは自分自身が「頑張ります!」と口にした場合、主に上司や目上の人に対して宣言する機会になると思います。
一言「頑張ります!」と口にすることで、ひと仕事終えたような・少し何かを成し遂げたような気分になり、安堵感がやってきます。翌日以降のことなど想像もせずに…
そんなことを幾度となくやっていた過去の自分に強く言いたいことがあります。
頑張ると決めた自分が翌日以降に何かをやったのか?一歩でも前進したのか?
深く考えることなく、ついつい「頑張ります!」を口にしてしまったら、
必要に応じ詳細にスケジューリングを行い、タスクを一つひとつ消化
ということを意識して、「抽象化された思い」から「具体的な行動」へ自身を変えていってください。
明暗が分かれるのは、口にした「頑張ります!」に留まるのではなく、何らかのアクションを取っている状態になることです。まずはこれをめざしてみてください。
他者が「頑張ります!」と口にしてしまった場合
次に、他の人から「頑張ります!」と言われた場合、主に部下から言われることが多いと思います。
「もっと数字が上がるように頑張ります!」などと言われると、「そうか頑張ってな!」みたいな感じで反射的に応援するような雰囲気になりがちです。
形のない応援だけに留まるコメントをしていた過去の自分に強く言いたいことがあります。
これまでの状況を踏まえ、未来に向けて頑張っていこうとするメンバー。しかし、これだけでは決して成果は上がりません。
「頑張ります!」の後は、「頑張って!」に続いて
いつまでに、どこまでできそう?
誰に協力してもらおうと思ってる?
等の確認をしてみてください。
※間違っても問い詰める感じにはしないように
ある程度、具体的なプランを持っている人であれば
「●日までに●●をします」
「●●さんに相談します」
等々、頭で考えていることをすぐ言葉にすることができます。
では具体的なプランがない人は、どのようなことになるのか?
確認の言葉を投げかけた瞬間、次に取るべき行動を考え始めることになります。
その続きは、本人の頑張りに期待しましょう!
大事なのは宣言ではなく行動
「頑張ります!」を口に出すのは簡単。多様するのも簡単。何となくその場をしのぐのに便利。
『有限実行』『不言実行』どちらを選択するのかは好みにもよりますが、次に具体的な行動へ移せるかどうかが勝負の分かれ目。
宣言した瞬間の熱い想いが冷める前に、具体的なプロジェクト・タスクに変換し、日々一つひとつ丁寧に行動へ移す。これを繰り返すことで
といった目に見える小さな成果が現れてきます。
自分自身が「頑張ります!」を使わないようにする。
そして、この言葉が出た瞬間に 次のアクション「どうするの?」「何をするの?」「いつまでに?」等々を自然に確認できるクセを付けてください。
その行動が素晴らしい成果につながりますように…
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