本田圭佑さんも拘っている!私が「さん付け」する理由

会話考え方

社内で他者に声掛けをする際、

役職、苗字呼び捨て、ファーストネーム、ニックネーム

と様々なパターンがあるかと思います。

「会社なんだから役職を付けるのが当たり前」「後輩は苗字呼び捨てでしょ?」「距離感が近いファーストネームで」「ニックネームで明るい雰囲気を」等々、それぞれ理由があろうかと思います。個々人の考えよりも、社内における暗黙の了解や社風による部分もあるでしょう。私は、

先輩・後輩、役職を問わず、20年以上に渡り「さん付け」

で声掛けをしております。

本田圭佑さんとは違った理由で始め、現在の継続している「さん付け」について、私が考えていることをお伝えします。

「さん付け」を始めるようになったきっかけ

学生時代、ゴリゴリの上下関係という中にいたことはないものの、少なからず周りには「先輩」「同学年」「後輩」がいる、という環境で育ってきました。

もちろん、会社に入れば「先輩」「同期」「後輩」がいるわけで、新入社員の自分は全ての人から呼び捨てにされるのは当たり前、何の違和感もなく受け入れることができておりました。

新入社員の私に「さん付け」をしてきた40代後半の先輩

そんな中、配属された部署で1人だけ常に私に対して「●●さん」と呼びかけてくる方がいらっしゃいました。最初は呼び捨てにしてもらった方が気楽だし、明らかな年長者からの「さん付け」はただただむず痒い感じがしたことは今でも記憶に残っております。

むず痒い感じが払拭されるまで時間はかかりましたが、少なくとも不快感を感じることはありませんでした。気が付けば上から目線で話をしてくる上司や先輩が多い中「一社員として認めてもらえている」という感覚は、メチャメチャ嬉しかったです。

誰に対しても「さん付け」する方の特徴

その後も、年齢や社歴を問わず「さん付け」をする方と業務上で関りがありました。色々と癖が強い方も多数いる中、「さん付け」する方にはある共通した特徴があることに気付きました。

それらの方には

物腰が柔らかい印象
気軽に相談しやすい
人の悪口を言わない

といった共通点があるように感じました。

私自身が『メンバーをグイグイ引っ張っていく』よりも『下支えをすることでメンバーに輝いてもらう』形のリーダーシップが上司としても部下としても好みだということもあり、その考えと「さん付け」する方の行動が近いことから、

「さん付け」も悪くないなー

と考えるようになりました。まだまだ20代前半の頃の話です。

誰が相手でも「さん付け」する理由

明確なきっかけがあったわけではありませんが、何となく良さそうだと思って始めた「さん付け」について、改めて(後付けも含めた)理由について考えてみました。

あらゆる人に敬意を持って接したい

一番の理由はこれ。

公私ともども多くの方と関わる中、

必ず自分よりも優れたものを1つ以上持っている

と私は考えているため、相手を上に見る姿勢で関わるように自然と心掛けています。『相手を上に見る』といっても、ほんのちょっと上、軽い尊敬語・謙譲語を使うようなイメージでしょうか。

但し、お互いに変な距離感を感じてしまうと意味がないため、

会話そのものはほぼフラットに
呼ぶ時は「さん付け」

を意識して、上下関係なく接していくことをおススメします。

使い分けが面倒

「敬意」が一番重要である表向きの理由になりますが、完全に自分都合となる裏の理由としては

使い分けが面倒

というものがあったりもします。

この使い分けについてはいくつかパターンがあると考えており、

・相手の役職に伴い変更(●●課長 ⇒ ●●部長 等)
・親会社から子会社への出向(呼び捨て ⇒ ●●課長)
・後輩が上司に(呼び捨て ⇒ ●●課長)
・年下上司に対する昼と夜の使い分け(昼:●●課長 夜:呼び捨て)

等がパッと挙げられます。

日頃は変化を望まず現状維持に力を注いでいる方も、この変化・使い分けには割と順応しているようにも感じます(むしろ積極的に使い分けている節があるという説も…)。

役職は立場や枠割分担に過ぎない、このように考えることで必要以上に肩書きに影響されないようにしていただきたいところです。

関係性が崩れてしまう恐れがある

これまで積み上げてきた関係性が人事異動をきっかけとして変化していく。これは絶対に避けなければなりません。

人事異動で変わったのは社内における役割
人と人との関係性は変わってはならない

立場上、会社から求められているものが変わるのは当然のこと。しかし、それを人間関係にまで広げてしまうと、これまで培ってきたものが崩れてしまいます。

結果として『成果の達成に向けた障壁となる』という業務上の話に限らず『気軽に飲みに誘えなくなった』という、貴重な息抜きの場がなくなってしまうというところまで波及してしまう恐れがあります。

懸念事項を全てクリアできるわけではありませんが、少なくとも以前と変わらない「さん付け」がある程度は補完してくれる。私はそう考えます。

まとめ

  • 「さん付けを」始めるようになったきっかけ
    • 新入社員の私に「さん付け」をしてきた40代後半の先輩
    • 誰に対しても「さん付け」する方の特徴
  • 誰が相手でも「さん付け」する理由
    • あらゆる人に敬意を持って接したい
    • 使い分けが面倒
    • 関係性が崩れてしまう恐れがある

相手との関係性・距離感・付き合いの長さにより、

役職、苗字呼び捨て、ファーストネーム、ニックネーム

と呼び方は様々ですが(「おい」「お前」「あんた」は論外)、特別なシーン以外ではほぼオールマイティーで使える「さん付け」。

使っている方はそのまま継続して。使っていない方は、まず年上・先輩・上司の方への「さん付け」か始めてみることをおススメします。そこから、少しずつ利用シーンを増やしてみてください。慣れとご自身のキャラクターがあるため、年下・後輩・部下への「さん付け」は意外と難易度高めですから。

少しでも早く「誰にでもさん付け」ができるようになり、呼びかけや会話の際に違和感なくストレスを感じなくなることを期待しております。

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